『電化児童図書館に奉職して』                倉又 守

 開館以来二年有半の今日、各種辞典類、年鑑、参考書、文学図書等大冊の良書が900冊も蔵書録に収められるようになりました。県立図書館や町教育委員会の厚意により200冊の児童図書と400冊の展示教科書を借用して常時1000冊余りが子供達に利用されております。閲覧傾向の小学生60%は文学関係で、社会、理科、語学の順に続いております。また中学生は語学、文学、社会、理科等大体において平均に利用されております。
 図書館へ来る子供達を見ておりますと、係員の注意や、図書の規律に対し、いま少し素直であり、忠実であったら、と思っております。これは、勝手、気ままな利己主義の生活も何ら不徳と思わない、風潮から来るのだと思います。
 しかし、他面南社宅関係の学童の学業成績が著しく向上しているという、喜ばしい報告を学校の先生方から再三受けております。このことで児童図書館の存在が如何に意義深いものあるかがわかるでしょう。願はくばかかる文化の余恵が南児童図書館に限らず、全町至る所に児童図書館が設立されて次代を担う子供達のために物心両面から充実された教養の場が遍く与えられんことを切願してペンをおきます。           (昭和27年 12月)